FUJIFILM
ささやかな想いが 光を反射して輝いた
宿命られた 二人を 葵闇が裂いても
いまに枯れる花が 最後に僕へと語りかけた
ごがつの かぜに こいのぼり
サクラが咲いている
花はそっと咲くのに 君は今も
夢見て咲いている水のほとり
ふたりの明日を探してた 短い春のまぼろし
こぶし咲く あの丘 北国の
ただ訪れる春の花の芽の息吹に似た
ねぇ コーヒー飲もうよ ねぇ いつものところ
もうすぐ 春だね さくらは 咲くかな
点と点が線になって現在
青い空は凛と澄んで 羊雲は静かに揺れる
君の姿を忘れる前に 花の名前を教えてよ
春のやよいの このよき日
鮮やかにそれぞれの色をたたえて
オヤスミの後にひとつだけ赤いハートも
こんな寒い 時代に僕が 何を どーこーできる?
君の書いた胸の文字が 読みとれないまま
誰かが決めたレールの上を 上手く歩けなくても
失くした時間の欠片 まだ抱きしめて
いつも恋に落ちたら チョコレートを選んで
君の好きなモンブラン 僕も頼むよ
二人で写真を撮ろう 懐かしいこの景色と
言葉にできないままで 想いはあふれてく
私が今探しているのは 残してきた 足跡と
あなたと二人 この星座のように
あの空はどこに続くのかな
凍り付くような悲しみ 溶けるほどの喜び